指導ガイド
まちがった計算の手順を直す
帯分数×帯分数
帯分数×帯分数を扱う指導資料です。分数のかけ算では、分子どうし、分母どうしをかけ、結果を約分します。かける前に約分すると、計算を簡単にできます。帯分数は、先に仮分数に直して計算します。まちがいを見つける活動では、正解だけを教えず、初めて値が変わる行を子ども自身に見つけてもらいます。正しい部分は残し、その箇所から計算し直してもらいます。
まず確認すること
- 1つ分の全体と、同じ大きさに分けた部分を区別する
- 分母と分子が表す数を説明する
- 約数・倍数と約分、仮分数・帯分数の変換
指導の進め方
- 帯分数を仮分数に直し、約分できるところを約分してから、分子どうし、分母どうしをかけます。
- まず、もとの計算を別にして答えの大きさを予想します。
- まちがった行を見つけ、なぜ値が変わったのか言葉で説明してもらいます。
- 代表例のまちがいの原因と直した結果を、子ども自身にもう一度説明してもらいます。
例題と解き方
まちがった解き方:1 1/2 × 2 1/3 = 18/5。まちがいを直しましょう。
- 2つの帯分数を仮分数に直すと3/2×7/3です。この積は18/5とは同じ値になりません。
- 1と1/2を3/2、2と1/3を7/3に直します。
- 3/2×7/3では、分子の3と分母の3をそれぞれ3で割って約分します。
- 約分してから計算すると、3/2×7/3=1/2×7/1=7/2です。
- 1 1/2 × 2 1/3 = 7/2
- 7/2÷(7/3)=3/2となり、もとの1と1/2に戻ることを確かめます。
例題の答えを見る
7/2よくある間違いと教え方
帯分数の整数部分だけを別にかけたり、2つの分数を両方ともひっくり返したりする
帯分数を仮分数に直してから、分子どうし、分母どうしをかけます。かけ算では、分数を逆数にする必要はありません。
まちがった答えだけを消して、理由を確認しない
計算のきまりをまちがえて使った最初の段階と、単純な計算まちがいを区別して示します。
理解度を確かめる質問
- かける前に約分できる分子と分母の組み合わせはどこかな?
- 2と1/3は1より大きいね。これをかけると、答えは1と1/2より大きくなるかな?
- 3/2×7/3の分子と分母をそれぞれかけると、いくつ?
プリントの活用と丸つけ後の指導
まず正しい答えを求めてから、示された式と比べます。値が違う場合と、値は合っていても約分が残っている場合を分けて確かめましょう。帯分数を仮分数に直すところでつまずいたら、その練習に戻ります。
次の練習
- 先にかけてから約分する解き方と、先に約分する解き方を比べる
- 帯分数のかけ算で仮分数への変換を忘れていないか確認する