指導ガイド
まちがった計算の手順を直す
真分数+真分数・2つの分母の積で通分
真分数+真分数で、2つの分母の積で通分する場合を扱う指導資料です。分母が異なる分数は、通分して分数の単位の大きさをそろえてから計算します。まちがいを見つける活動では、正しい答えだけを教えず、初めて値が変わった行を子ども自身に指摘してもらいます。正しい部分はそのままにして、その箇所から計算し直してもらいます。
まず確認すること
- 全体の1と、同じ大きさに分けた部分を区別する
- 分母と分子が表す数を説明する
- 約数・倍数と約分、仮分数・帯分数の変換
指導の進め方
- 2つの分母を確認し、必要な通分を先にします。
- まず元の計算を別にして、答えのおよその大きさを予想します。
- まちがった行を見つけ、なぜ値が変わったのか言葉で説明してもらいます。
- 代表例のまちがいの原因と直した結果を、子どもにもう一度説明してもらいます。
例題と解き方
まちがった解き方:1/3 + 2/5 = 3/8。まちがいを直しましょう。
- まちがいの理由:分子どうしを足し、分母どうしも足しています。分母が異なる分数は、先に通分する必要があります。
- 分母3と5の積である15に通分して、5/15 + 6/15と表します。
- 分母はそのままにして分子どうしを足すと11/15です。
- 11/15はこれ以上約分できません。1より小さいので、帯分数に直す必要もありません。
- 1/3 + 2/5 = 11/15
- 逆算して11/15 - 2/5 = 1/3になるか確認します。
例題の答えを見る
11/15よくある間違いと教え方
分母まで足す
分母は分数の単位の大きさを表します。分子を計算する前に、2つの分数の単位の大きさが同じか説明してもらいます。
まちがった答えだけを消して、理由を確かめない
計算のきまりをまちがえて使った最初の段階と、単純な計算まちがいを区別して示します。
理解度を確かめる質問
- それぞれの分数を共通の分母に直すとき、分子にかけた数はそれぞれいくつかな?
- 通分したあとは、どうして分母はそのままで分子どうしを足すのかな?
- 3/8にすると、分母も足しているね。15を分母にしたら、どうなる?
プリントの活用と丸つけ後の指導
1/3 + 2/5では、分母と分子に同じ数をかけて5/15と6/15に直せるかを見ます。分母だけを変えてしまうときは、この2つの変換を一緒にやり直してから、次の問題へ進みます。まちがった式は、直した答えだけでなく、どこを直したかも話してもらいます。
次の練習
- 一方の分母がもう一方の分母の倍数である場合と、そうでない場合のたし算を比べる
- 同じ和を別の共通分母で求め、約分して確かめる